医療漫画を毛嫌いしていた僕がオススメするフラジャイルとは?
最近、久しぶりに面白いマンガを見つけたので、紹介しますね。
「フラジャイル 病理医 岸京一郎の所見」
何か面白いマンガないかなーと、書店でぶらついてたところ、なんとなく目にとまったので買ってみました。
タイトルの通り、病理医の岸京一郎という人が主人公のお医者さんのマンガですね。
しかし、今までの医師を、題材としたマンガとは少し違うのがこの「フラジャイル」
主人公の岸先生は、病理医
医師が主人公のマンガとかドラマって主人公は大体外科医ですよね?
「ゴッドハンド」とか言われて、もう治らないというような病気を鮮やかな手さばきで治していくという。
そういう話はもちろん面白いでしょうし、人気もあります。
しかし、この「フラジャイル」の岸京一郎先生は、内科でも外科でも、産婦人科でもなく、「病理医」。
おそらく「病理医」という言葉を、初めて聞く人も多いのではないでしょうか?
僕もフラジャイルを読んで初めて知りました。
病理医とは?
病理医というのは、
「生検や病理解剖を行い、病気の原因を突き止める専門の医者。突き止めた原因を各診療医へ伝え、治療の指針になったり、薬の効果を確認したりする」
簡単に言うと病気の原因を突き止め、実際に患者さんを担当する診療医へ教える役目。
つまり、各診療医は病理医の鑑別のもと、治療に入ったり、処置を行うわけですね。
ということは、病理医というのは、裏で病気の原因を探ったり、これからの治療の方針を決める為、一切患者と接することがない医者なんです。
病理医にドラマチックな展開はありません
病理医とは、病院の裏で活躍する役目なので非常に地味です。
外科、内科、産婦人科その他、あらゆる役割が存在する医師の中でも、人気が低く、人数も少ない。
ある意味貴重な存在。
(フラジャイルを読んでいくと、重要な役目を担っているというのが理解できるんですけどね・・・)
よく医者のドラマとかマンガであるような、、
「先生、息子は、、息子は助かるんですかっ!?」
「もって、あとひと月でしょう」
「そんな、、、」
みたいなやりとりは、主人公の岸先生は一切しません。
その辺はご理解ください。
そんなフラジャイルの面白さはどこにあるのか、
こう見ると、なんか地味でつまらなそうな漫画だなと思いますよね?
ここまでの僕の文章だけ見ると、そう思えるのも無理はありません。
しかし、、フラジャイルの面白さは全く別のところにあるのです。
「やつは強烈な変人だが、極めて優秀だ、、」
岸先生はそんな風に言われています。
いつもめんどくさそうで、見た目も性格も悪そう。更にいうなれば口も悪い。
それが岸先生の印象です。
でも、読み進めていくと、言っていることは正論で間違っていることはない。
常に患者を第一に考える真摯な姿勢。
他の科では「診断なんて8割合ってれば十分でしょ」と言われているところを、「うちは10割だしますよ」と言ってのける自信とそれを裏付ける実力。
病院に限らず、社会ではなあなあにしてしまいそうなところや、常識だと言われ怠慢にしてきたところなどを、するどく指摘し、そして必ず成果をあげる。
それが「フラジャイル」をひととおり読んでみた後の岸先生の印象です。
正直、こんな力強い物言いと、実力には少し憧れます笑
「病気や、死の恐怖と向き合う患者の葛藤や苦悩」
反対に、「病気や死が日常と化している医療現場の本音とタテマエ」
死と隣り合わせでありながら、死が日常と化している医療の現場にはいろんな闇があります。
岸先生は強い信念と独自の正義の元、あらゆる闇へと立ち向かっていきます。
そして岸先生と取り囲むユニークかつ、個性的なキャラクター達とのやり取りもまた秀逸です。
これだけストーリーの完成度が高く、引き込まれる要素もある漫画は久しぶりだなと感じます。
ストーリーや役どころがしっかりとしているので、これはいずれドラマ化とかされるんじゃないかと思いますね。
もしされたら原作のイメージだけは崩さないようにしてほしいものです。
今はまだ3巻までしか出ていませんが、これからが楽しみです。
新刊出たら、また報告します。
ちなみに、
フラジャイルは、僕の中では久しぶりに当たりの漫画だったので、友人に紹介したところ、「岸先生に顔が似てるよね、、、」
それは目つきが悪いということでしょうか、、
う~ん、言われて見るとそうかも、
それではまた。
本当にドラマ化されました!!
医療漫画を毛嫌いしていた僕がオススメしたフラジャイルがドラマ化!!
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