百聞は一見に如かず。百見は一触に如かず。
「百聞は一見に如かず」
ということわざを聞いたことがありますね。
「百回聞くよりも、一度見た方が良い」
つまり、間接的に人から話を聞くより、実物を一度見た方が得られるものが大きいということ。
ことわざとは、物事の本質をよく捉えていますよね。
長い年月を超えて、人々に伝えられるだけあります。
実はこのことわざには、続きがあるんです。
「百聞は一見に如かず、百見は一触に如かず」
これは、僕の大好きな漫画「範馬刃牙」で、主人公範馬刃牙のお父さん、範馬勇次郎が放った言葉です。
言葉の通り、
百回聞くよりも一度見た方が良い。
百回見るよりも一度触った方が良い。
まさにその通りですよね。
触るというのは、「手で触れる」という意味もありますが、実際に「体験する」という意味でもあります。
例えば、
サッカーを全く知らない人が、サッカーを知っている100人の人に、「サッカーとはどんなものなのか?」を聞いて回ったとしたら。
「1チーム11人で行うスポーツである」
「FW、MF、DF、GKというポジションがある」
「両チームにゴールが設置されていて、そこにボールを入れると、点数が入ります」
「ゲーム中、手を使ってはいけません」
こんな感じでしょうか。
僕らはサッカーというものを知っているので、わかりますが、全く知らない人からしたらどうでしょうか?
さらに多くの情報を得たとしても、さほどイメージは湧かないと思います。
それなら、サッカーの試合を一度見た方が得られる情報は圧倒的に多いです。
試合の流れ、各ポジションの役割、会場の熱気、スタジアムの大きさ、
しかしそれでも、あくまでも見ている段階にすぎません。
さらに上の段階として、
「百見は一触に如かず」があります。
実際にサッカーフィールドに立ちプレーすることで、
脚でボールを扱うことの難しさ、ゲームの展開の速さ、相手ディフェンダーとの攻防。
それは「聞いた」、「見た」では得ることのできない「体験」です。
「体験」の積み重ねが「経験」となります。
あのパナソニック (松下電器)の創業者松下幸之助もこう言っています。
「百聞は一見に如かず、されど百見は一験に如かず」
見たり聞いたりすることは大事だけれども、失敗を恐れずに、まずはチャレンジしてみることだと説いているわけですね。
今の仕事をさらにステップアップさせたい時、
もしくは今の仕事を辞め、新たな環境へと踏み出したい時。
人から聞いたり、情報を集めることも大事ですが、できることから今すぐ始めることです。
やってみなければわからないことはたくさんあります。
もしやりたいことがあるのなら、失敗を恐れず今すぐ動き出しましょう.
ちなみに「範馬刃牙」はとても面白いマンガなので気になった人は見てみてください。
範馬刃牙3巻にて、息子刃牙が、自分のイメージで作り出した想像上のカマキリとシャドーファイトをしたことに対し、父勇次郎が放ったセリフです。
想像上のカマキリといくら戦おうとも、そんなもの実物の子犬にさえ劣ると例えています。
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