ストレスの原因と影響。誰しもが陥る危険性。
現代社会において、全くストレスを感じずに生きていくというのは、不可能なことでしょう。
そしてその溜め込まれたストレスは疲労となって、身体への悪影響を及ぼします。
プレッシャー、不安、落ち込み、緊張、人間関係、、
あらゆるものがストレスとなり降りかかります。
ストレスというのは、生涯を通して付き合っていくものであり、その付き合い方で大きく人生を左右するといっても過言ではありません。
ここではそのストレスの実態と人体への影響を簡単に説明します。
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そもそもストレスって何?
ストレスストレスっていうけど、ストレスって根本的に何なんだろう・・・
一度はそう思ったことありませんか?
人体は「ホメオスタシス」(恒常性)という、体温、血糖値、睡眠時間といった生体を一定のバランスで保とうとする機能があります。外部の特定の刺激がこの「ホメオスタシス」を崩そうとするのに対し、抵抗する反応を「ストレス反応」と言います。
そしてこのストレス反応が慢性化し、身体の限界値を超えると、体調に異変が生じ、うつ病など様々な精神疾患に陥ります。
ストレッサーはひとそれぞれである
ストレッサー(ストレスの原因となる外部刺激)はひとそれぞれ感じ方が違います。
仕事の忙しさがストレスとなる人もいれば、その方がやりがいがあるという人もいます。
人とのコミュニケーションがストレスとなる人もいれば、寂しがり屋で人といるのがストレス発散になるという人も存在します。
何にストレスを感じるかは、生まれつきや育った環境などあらゆる要素が関係し、十人いれば十通りの感じ方があるでしょう。
ただ、共通して言えるのは外部刺激が個人の能力を超えてしまい、対処できないと感じた時にストレッサーとなります。
慢性的なストレスは疲労へとつながる
運動をして筋肉を使うと疲労するのと同じように、ストレスが発生すると身体の各臓器が反応し疲労します。
それは過剰な外部刺激に対応しようと、交感神経系が活性化し、身体の各器官が臨戦態勢(ストレスに対し戦闘または逃亡)となるためです。
交感神経活性化による疲労
ストレスにより交感神経が活性化すると脳が覚醒し、緊張状態となり休息のできない状態となります。ストレスが慢性化し、就寝時まで覚せい状態が続くと不安、緊張により不眠、寝不足等の睡眠障害を引き起こす危険性があります。
更には、交感神経活性化が続くと消化活動も低下し、栄養不足からの疲労感も引き起こします。
ストレスの慢性化による疲労感
過度なストレスを長期間にわたり受け続けると、人はストレスの種類に関係なく「汎適応症候群」という以下のような反応を示します。
「情緒面」・・・不安/落ち込み/緊張/無気力
「心理面」・・・集中困難/思考力低下
「行動面」・・・怒り/孤立/拒食/過食
「身体面」・・・頭痛/腹痛/疲労/下痢
交感神経疲弊による疲労
一時的なストレスであれば、交感神経の活性化により抵抗しようとします。
しかし、ストレス反応が継続的に長期化すると、個人の持つ限界を超えある一定値を境にストレスへの抵抗力が低下してしまいます。
次々降りかかるストレスに、人体のストレス対抗エネルギーが枯れ果ててしまったという訳ですね。働きすぎた自律神経系や、副腎皮質は疲弊し、ストレスがかかっても正常に機能しなくなることを意味します。
その結果として、疲労症状を伴う自律神経失調症、うつ病、副腎疲労などの疾患を引き起こします。
自分のストレスと向き合うことの大切さ
世の中では、いかなるストレスにも耐え続けることが美徳とされています。確かに耐え続けることで何かを成し遂げられることもあるでしょう。
しかし、人により耐えられるストレスとそうでないストレスが存在します。周りがやっているから、やらないと怒られるから、そんな理由で、自分にとってはとても耐えきれるものではないストレスを抱え込み、一人で悩んでしまっている人も多いのではないでしょうか?
その結果、身体を壊したり、うつ病になったり、最悪の場合自らの命を投げたりと、、、そんなことは誰しも避けたいはずです。
そうなる前に自分のストレスとはどこから来るのか、どれだけ自分の身体をむしばんでいるのか、自分自身で把握しなければなりません。
そして、それだけのストレスを抱えながらも、そこにしがみつかなければいけないのか。
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