寝ても疲れが取れない?あなた睡眠障害かもしれないですよ?
よく一流の人間ほど睡眠を大事にするといいますが、睡眠の質の低下は人間の能力を著しく低下させます。
睡眠は本来、人間の疲労を回復させる有効な手段です。疲労3大回復方法の1つとまで言われます。
しかし、中には睡眠障害による不眠症などで疲労を回復するどころか、日々疲労が蓄積させている人も数多く存在します。
このような睡眠の質の低下による、疲労症状は倦怠感やダルさのほか、判断力、思考能力、集中力の低下、更には認知能力の低下やストレスへの抵抗の低下を招きます。
睡眠障害は、当人の自覚も薄く、また他者からも「怠けている」といったようにとらえかねられません。
しかし、これらはただ単に寝不足、眠れば回復すること、少し眠いだけで問題ない・・・といった軽い考えで捉えてしまうと、人生の多くを損してしまうことになりかねません。
睡眠障害は立派な病気であり、それをしっかりと認識することが大事です。
見出し
睡眠障害は立派な病気
不眠症
不眠症はとは、ただ単に眠れないというだけでなく、症状によりいくつかの特徴があります。
・眠りたくてもなかなか寝付けない
・夜中に何度も目が覚めてしまう
・夜中に目が覚めて、そのまま寝付けなくなってしまう
・朝起きた時に、熟睡感、スッキリ感がない
これらの症状に当てはまる人は意外に多い。しかし、本人に睡眠障害だという認識が薄く、ただ単に少し寝不足だという程度で済ませてしまっているケースが非常に多いです。
しかし、このような症状に覚えがある人は眠っても疲労が回復されることがなく、スッキリ感を得ることが出来ません。日中に過度な眠気に襲われる生活を送っていることでしょう。
これが1カ月以上続く長期不眠症は、うつ病、心臓病、傾眠(うとうと)による自動車事故等、取り返しのつかない事態に陥る危険性があります。
不眠症の原因
不眠症の原因は実に様々で、ストレス、アルコールをはじめ、精神薬、鎮痛剤などの服用、年齢に関係なく老若男女発症します。
近年では、慢性的に過度なストレスに晒されたために、副腎が活性化し、脳が常に興奮状態という人が増加しています。当然、脳が興奮状態では、スムーズな入眠ができず、寝つきが悪くなります。
更には、ストレス等により慢性的に副腎が活性化状態にあり、脳が興奮状態であると、副腎は疲弊してしまい、機能が低下してしまいます。
その結果、低血糖症となり熟睡に必要な血糖値を保つことが出来ず、夜中に目が覚めてしまう「中途覚醒」を引き起こす原因となってしまうのです。
過眠症
過眠症とは、睡眠時間が異常に長くなってしまう病気です。
その時間は実に10時間以上。通常であれば、それだけの睡眠時間をとれば、疲労が回復し、スッキリと目覚められるはずです。
しかし、過眠症の人はそれだけの睡眠時間をとっているのも関わらず、日中の過剰な眠気、さらには疲労感、不安感、集中力の低下、食欲不振等の症状に見舞われます。
過眠症の原因は多岐にわたり、睡眠覚醒障害やナルコレプシーなどによる睡眠機能変調や、各種薬の副作用、他の睡眠障害による睡眠の質の低下、あらゆる疾患等、様々です。
睡眠時無呼吸症候群
多くの人が一度は耳にしたことがあるであろう睡眠時無呼吸症候群。
これは睡眠中に10秒以上、呼吸が停止してしまう病気です。
多い人だと、1分以上も呼吸が停止し、1時間に30回以上も呼吸停止を繰り返します。
⒈時間に50回以上呼吸が停止すると、重度な無呼吸症候群だと診断されます。
睡眠時無呼吸症候群にかかると、血中酸素濃度が低下し、夜中に目が覚めてしまったり、眠りが浅くなります。
その結果、満足のいく熟睡が出来ず、昼間の疲労感や、強烈な眠気、集中力低下、頭痛、胸やけ、発汗、口渇、等を引き起こします。
睡眠時無呼吸症候群の原因
舌が気道をブロックする/喫煙/肥満/いびき/歯ぎしり/LOH症候群/アルコール
特に65歳以上の高齢者になると発症リスクはグンと高まります。
むずむず脚症候群(下肢静止不能症候群)
むずむず脚症候群は睡眠中だけに限らず、横になっているときや座っているとき等、じっとしているときに、以下のような感覚に見舞われる病気です。
・脚がむずむずする
・かゆいような気がする
・火照る
・虫が這うような感覚
・針で刺されたような感覚
・激しい痛み
このような異常な感覚に襲われ、全く寝付くことが出来なくなります。
また、これらの症状が長く続くと、眠れないことと異常な感覚によるストレスからうつ病になるケースも存在します。
これらの症状は、夕方から夜にかけて現れることが多く、特に就寝時布団に入ったときに現れることが多いです。
実は僕自身もこの感覚に襲われ、全く寝付けず毎晩悩まされたことがあります。
むずむず脚症候群の原因
原因はいまだはっきりはせず、鉄分やカリウム不足、薬の副作用、脊髄や末梢神経の異常、遺伝的要素のなどと言われています。
予防策として、睡眠前に脚のマッサージや日中の軽い運動、鉄分やカリウムの摂取等があげられます。
どうしてもムズムズが収まらない時は、脚を冷やしたりするのも効果的です。(実体験より)
ナルコレプシー
正常な睡眠とは、ノンレム睡眠(深い眠り)のあと、レム睡眠(浅い眠り)へと移行します。
しかしナルコレプシー患者は、睡眠サイクルに異常をきたし、いきなりレム睡眠(浅い眠り)へ移行します。
そのため、金縛りや幻覚のような、身体は眠っているのに脳は起きていいるといった症状に陥ります。
そのための睡眠不足により、日中の強烈な睡魔、急に意識が落ちる、幻覚や筋肉の弛緩による突然の脱力といった症状が現れます。
原因は、完全には解明されておらず、10代、20代の若年層に多く見られ、中高年での発症は稀であります。
睡眠時随伴症(いびき、歯ぎしり、夜尿症等)
いびきや、歯ぎしり、夜尿症等は睡眠時無呼吸症候群や、低呼吸を引き起こし、熟睡の妨げや、昼間の疲労感へとつながります。
いびきの原因として、生まれつきの身体的特徴以外には、飲酒、睡眠薬の服用、、年齢によるのどの筋肉の衰え、睡眠時の姿勢、肥満等があげられます。
歯ぎしりの原因は、いまだ解明されていないものの、ストレスや遺伝等が原因ではないかと推測されています。
これらの症状は、当人の眠りを妨げるだけでなく、夫婦や子供等、一緒に眠る同居人への睡眠妨害へつながる恐れもあるため、注意が必要です。
まずは自身の症状を自覚することが大事
ここで挙げた睡眠障害の多くは、当人に自覚がないパターンが多いです。
ただ単に、寝不足である、と片付けてしまい、いずれ解消されることであると軽視されがちです。
しかし、これらの睡眠障害は日中の生産性を大きく損なうものであり、それが慢性化しているようであれば、自身の人生に大きく影響を及ぼします。
ただ単に、寝不足なだけと、症状を軽く見ず、自身の症状がどの病気に当てはまるのかをしっかりと把握することが大事です。
睡眠不足による悪影響
とにかくいびきを何とかしたい人へ
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