人間関係の悩みは割り切ることで解放されます
人間関係って難しいですよね。
人間関係であまり悩むことがない人もいれば、毎日頭を抱えるほど悩んで疲れ果ててしまうような人も多いですね。
そもそも人間の考えってひとりひとり違うため、完全にわかりあうことはできません。
それなのに、人間関係で悩んでしまう人というのは、周りの人たちに正直に真正面からぶつかりすぎなんです。
そんな人間関係で悩んでしまって、自分の思うように生きられない人が人間関係を割り切って考えて気楽に生きるための思考法を紹介していきます。
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そもそも人間関係の悩みって?
まず、人間関係の悩みとは、「自分と他人の考え方の違い」によって生まれます。
- いつも偉そうな態度ばかりとる上司
- 口ばかり達者で仕事をしない同僚
- 人が嫌がる事ばかりしてくるクラスメイト
誰でも嫌な思いをいたことがあることでしょう。
そんなとき、多くの人はこう思います。
「なぜそんなことをするんだ!みんな嫌がってるじゃないか!」
そんな気持ちで頭の中がいっぱいになり、我慢することで非常にストレスがたまります。
ただ、あなたがどれだけ悩んでストレスを抱えていようと、相手は何とも思っていない場合がほとんど。
それは、その人が嫌なことをするのになんの罪悪感も感じないような、卑劣な人間だからではありません。
あなたに対して「嫌なことをしてやろう」と思ってそんな行動をとっているわけではないからです。
「ん?どういうこと?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、まじめで人間関係に真剣に悩みストレスを抱え、体調さえ崩してしまうような人は、そこの部分をしっかりと理解できていないのです。
人の考えは違って当たり前
人の考えというのはひとりひとり違って当たり前です。
「当たり前じゃないか!そんなのはわかっている!!」と言う声が聞こえてきそうですが、この考え方って意外に理解できていない人が多いんです。
よく聞く言葉ですし、簡単なことなんですが、言葉で理解していても、自分の考え方の中に落とし込むのがとても難しい。
私自身もいまだにそうです。
さきほども言ったように、あなたにとって嫌なことでもその人にとっては、嫌なことではなりません。
その人にとって嫌なことではないので、あなたが嫌な思いをしているなどとこれっぽっちも思っていません。
嫌なことをしているという自覚がないんです。
そしてさらに逆の視点から見てみると、あなたがなんとも思っていない部分に対し、周りの人たちからは「あなたのこういうところが嫌だ」と思われている可能性があるということです。
つまり、人にはそれぞれ良いところもあれば、嫌なところもあって、ひとそれぞれ。お互いさまなんです。
ただ、あなたが「嫌だなと感じる」のは「相性の悪い相手だった」というだけ。
人間は完全には理解しあうことはできません。
ただ、この人はこんな人間なんだと認識することで、共に歩むことはできます。
なんとかしようとするのやめる
そんな相性の悪い(考え方の合わない)相手に対し、「それはおかしい!」というように自分の考え押し付けたり「なんでこんなひどいことをするんだろう」と真剣に悩むのは無駄なことです。
あなたが「それはおかしい!」と強く悩んでいるのと同時に、相手も同じ熱量で自分の考えを信じているからです。
全く正反対の考えでありながら、どちらも自分が正しいと信じて疑っていないんです。
しかも、勘違いしやすいのがそんな現象は他人だけに怒るわけではありません。
同じ職場や、友人、家族、恋人、というような自分と近しい存在の人であってもそんなことは平気で起こります。
それだけ頻繁に起こりうることであり、しかも理解しあうことはできない。それなのに毎回正面から向き合い精神をすり減らしていては身体が持ちません。
さらには、あなたは一生懸命向き合っているつもりなのに、まわりからは「何を向きになっているんだ」「そんなことでいちいち落ち込んでるんじゃない!」というように面倒くさい奴だと思われてしまう危険すらあります。
そのために「なんとかするのをやめる」ことが必要になってきます。
相性が悪い人がいるのは自然の摂理
2:8の法則というものをご存知でしょうか?
「世の中のあらゆる現象は2:8にわけられている」というもの
たとえば、
全所得の8割は、人口の2割の富裕層が持つ
交通量の8割は、道路の2割に集中している
などです。
有名な実験で、働きアリの生態にも2:8の法則があてはまります。
全てのアリの中で2割は働き者ですが、残りの8割は怠け者であるということ。
それならばと、8割の怠け者アリをすべて排除し、残り2割の働き者のアリだけを残し、働き者アリのエリート集団を作ったそうです。
それならば、全員が働き者で丸く収まるかと思いきや、エリート集団の中でまた8割の怠け者と2割の働き者に分かれてしまったという実験です。
「2:8の法則」は自然の法則で、逆らえない原理ということです。
2:6:2の法則
2:8の法則は、2:6:2の法則とも呼ばれることもあります。
先ほど、働きものと怠け者が2:8という割合でしたが、2:6:2の法則では、
運動の得意な子どもは、2割
普通ぐらいの子どもが、6割
運動の苦手な子どもが、2割
という法則でばらつきが生まれます。
学校生活を思い出してみると大体そんな感じだったように思えますね。
これは、人間の性格にも言えます
せっかちな人が2割
普通の人が6割
のんびり屋さんが2割
学校のクラスにしても、職場にしても全員がせっかちということはないはずです。
つまり合う人も合わない人もいる
この2:6:2の法則で考えてみると、世の中は人それぞれだということがわかってくると思います。
あなたが「嫌だな」「苦手だな」と思う人は2:6:2の法則でいうと、正反対に位置している人たちです。
あなたの意見に対し、
賛成する人が2人いるとするならば、
反対する人が2人いる。
そして、どちらでもない人が残り6人となる。
これは当然のことで自然の摂理です。
「無理してでも食事は絶対に残すな!」
という人がいれば、
「そんなに無理してまで食べる必要はないんじゃない?」
という人もいる。
そして、「まあ、どっちでもいいんじゃない?」
という人がその他大勢です。
自然の摂理には逆らわない
まじめで一生懸命な人ほど、この自然の摂理に立ち向かってしまいます。
しかし、自然の摂理に逆らおうとしても人間関係が苦しくなるだけです。
「俺の意見は間違っていない!」「絶対こっちの方が正しい!」
自分の考えをもって、主張すること大事ですが、それは自然の摂理に逆らうことでもあります。
怒りの感情で相手を封じ込めても、相手は意見を変えることはありません。恨みを買って終わりです。
嫌なことをされて、「なんでそんなことをするんだろう・・・」と悩んでしまっても自分が苦しくなるだけです。
そんなときは、
「あ、この人は自分と正反対に位置する人だ」
「自然の法測的に意見が食い違っているんだな」
と割り切って考えてしまいましょう。
そうすると自分の気持ちにも楽になれます。
自分のことを好いてくれる人が2割いるならば、
自分のことを嫌いな人が必ず2割いる。
それだけのことです。
全員に好かれるのをやめる
人間は誰でも嫌われたくないものです。
人から嫌われるというのはとても苦しいことです。
ただ、自然の摂理なのでそれは仕方がないこと。
それでも、全ての人から好かれようとする行為は「もっとつらい」です。
みんなに気に入られようするから、みんなにいい顔をして「八方美人」となります。
八方美人になるから、本当の自分がわからなくなり、つらくなる。
「結果、誰からも好かれない」ということになりかねません。
自分のことを嫌いだという人がいるからこそ、
「自分のことを好きだと言ってくれる人もいる」
「うまくバランスが取れているんだ!」
と前向きに考えてみましょう。
どれだけ高感度の高い芸能人でも、嫌いな人もいますし、
生きるために必要な太陽でさえも「暑い!!日焼けしたくない!!!」と嫌われることがあるんです。
自然の摂理に逆らわず、受け入れてみると苦手だった人間関係にも気楽に生きることが出来ます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
人間関係がうまくいかず悩んでしまう人ほど、「自分の感情」よりも「まわりの人の感情」を優先してしまいます。
それが結果として、人間関係の悪循環となっていたんです。
そんな悩みをもつあなたはとても優しい人なのでしょうから気にすることは有りません。
ただ、自然の摂理にはだれも逆らうことはできないので、そこを忘れてはいけません。
人間関係に悩んだときは「2:6:2の法則 」です。
悩んでいるときこそ、忘れてしまいがちなの常に頭の片隅に入れておきましょう。
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