「あ~っ!もう!」ついイライラした時に気持ちを切り替える為の対処法

 怒り,我慢,抑える,発散
 
イライラしてどうしようもない時ってありますよね。
我慢しきれず、つい失礼なコトを言ってしまったり、先走って行動してしまったり、、
 
イライラしたらダメなのはわかっているんだけど、我慢ばかりしてため込んでも精神衛生上よくありません。
 
私自身、仕事において毎日非常にイライラしてしまい、本当に困り果てた時期がありました。
イライラしてしまうと、仕事に集中できないし、心身ともに疲れ果てて、何も手につかなくなってしまっていました。
 
そんな「日常的にイライらしてしまう」人に参考にしてほしい、イライラの原因と解消法を紹介していきたいと思います。
 
 
 

イライラはなぜ起こるのか?

そもそもイライラがなぜ発生するのかというと、「自分の描くルールに相手が違反した時」に発生します。
 
つまり、わかりやすくいうと
「自分の思い通りにならなかったとき」「自分の予想外の出来事が起こったとき」ですね。
 
そんな時、自分の思い通りにいかない理由を相手のせいにしてしまいます。
 
「なぜ俺の言うことがわからないんだ!」
「俺の言うとおりにしていればうまくいくんだ!」
「もっと効率の良い方法があるだろう!」
 
ただ、怒りに任せてそんな言い方をするのは、自分ルールの押し付けにすぎません。
 
あなた自身にそんな風に自分ルールがあるのと同様に、相手にも相手なりの自分ルールがあります。
 
 
 

相手のルールを完全に理解することはできない

そのお互いの「自分ルール」のどちらが正しいとか正しくないとかは誰にも判断できず、またお互いに完全に理解しあうことはできません。
 
たとえば、スポーツでいうとサッカーにはサッカーのルールがあり、野球には野球のルールがあります。
 
どちらも参加人数も違えば、点数の入れ方も違い、全く異なるルールです。
 
そしてお互いスポーツのルールを知らなかったとしたら、、、
 
もし、その2つのスポーツがそれぞれのルールのままで試合を始めたらめちゃくちゃになってしまうのは目に見えていますね。
 
お互いに自分達のルールで試合をしていますから、全くかみ合うことがないんです。
 
実は、人間関係でもそれと同じことが頻繁に起こりえます。
 
ルールの違う人とは、全く気が合うことはないですし、理解しあうのに非常に大きな手間と長い時間がかかります。
 
そんな人と同じ環境にいると、少しのことでイライラしたり、話もかみ合わなかったり、互いぶつかり合うだけです。
 

ただ勘違いしてはいけないのが、互いに自分ルールが違うだけで、どちらも悪くないということ。

 
なので、「怒り」を相手に向けるのではなく、「あっ、この人はルールが違う人なんだ・・・」と思って身を引きましょう。
 
その見極めを失敗し、なんとか理解してもらおう!理解しよう!と努めると、人生が狂いかねません。
 
 
 

1、基本的に言葉は通じない

日本人同士で話をしていたとしても、自分の意図が100%相手に伝わる事はまずありません。
 
それは、同じ職場、友人、家族、同世代の人、だとしてもです。
 
学生時代の現代文のテストなどで、「タカシは○○と思いました。この○○は何に対しての思いを指すか述べよ」みたいな問題がありましたね。
 
こういった問題は、例文の中に明確な答えが存在しています。登場人物の意図を読み取る問題ですね。
 
しかし、そんな問題のセンター試験での正答率はおよそ60%ほど。
 
日本人が日本語の「意図」を読み取る問題なのにです。
 
テストという例文が用意され、注意深く何度も読み直しているはずなのに、それだけの人が間違ってしまうんです。
 
そうだとしたら、会話というのはあっという間に言葉が飛び交うスピード感のあるやり取りであり、テスト例文のようなきれいな日本語とも限りません。
 
そんな会話の背景には、相手と自分の立場、状況、育ってきた環境など、さまざまフィルターを通して理解されます。
 
それらが完全にかみ合うなどというのはまずありえないことです。
 
長い時間を共にすごして、互いの価値観を理解しあえれば、なんとなく通じるようにはなってきますが。
 
もし「この人と話しているとなんかイライラする」と感じるならば、自分とは正反対に位置する人であり、言葉は通じないと割り切ったほうが気持ちがラクになります。
 
 
 

2、怒りは無理に抑えてはいけない

「怒り」を表に出すことは、道徳的に良くは思われません。
 
もし、怒鳴り散らしている人が近くにいたら、周囲の人まで嫌な気分になります。
 
だからといって、「怒りを我慢し続けるのはとても苦痛なこと」です。
 
怒りを感じている時は、闘争のホルモンであるアドレナリンが大量に分泌されています。
 
攻撃性が高まり、いわば臨戦態勢です。
 
そんな状態を我慢するのは、心身ともに疲弊しますし、鎮めるのにも大きなエネルギーを消耗します。
 
もし、そんな状態を放置し発散することが出来なければ、いずれ臨界点に達し、爆発してしまいますね。
 
たとえば「普段は冷静で怒る姿を見たことがない」ような人は、怒りを我慢している場合が多く、どこかでブチ切れてしまったり、突然予想もつかない行動に出たり、うつ病になったりします。
 
それは、怒りの発散をうまくできていないから。
 
物理的に怒りを吐き出す方法として、大声をだす、全速力で走る、とことん愚痴るなど、、
 
ただ、ところ構わずやるわけにはいかないので、カラオケなんかは手軽で良い怒りの発散になりますね。
 
 
 

3、怒りの対象を大きな目標と比較する

「世界の絶景」のような雄大な大自然を目の前にすると、人間がとてもちっぽけな存在に感じます。
 
そんな偉大な景色を前に、「今までいったい何を悩んでいたんだろう」と人生観の変わる人も多いですね。
 
その考え方はまさにその通りで、目の前の怒りの対象など、ちっぽけなものだと思うようにしましょう。
 
一人暮らしの6畳一間のアパートに10人もの人がいたら、いっぱいいっぱいで窮屈ですが、東京ドームのような広い土地ならばすっかすかでいくらでも余裕があります。
 
人間の心も同じで、目の前ばかり見ているから些細なことに怒りがわいてしまいますが、5年後10年後と先を見据えていれば些細なことなど気にならなくなります。
 
長い人生で見るとトラブルなどいくらでもありますし、気の合わない人や失礼な人にもたくさん出会います。
 
長い目で見ればそんなものはたいした影響はありません。
多少の人間関係ならば、「どうせ自分の人生には関係ないし!」というくらいの気持ちで、前向きに行動していきましょう。
 
 
 

4、自分の得意分野が分かる

怒りは自分ルールが大きく影響していると書きましたが、その自分ルールとは何なのかを考えてみましょう。
 
自分ルールとは、自分が大切にしていること、好きなこと、得意なこと、自信を持っていること、に強く関係します。
 
裏を返すと、イライラしてしまうということは、そこに関しては自分の強みの部分であると言えます。
 
運転が得意で自信がある人は、ヘタクソな運転の車に腹が立ちます。
仕事が早く効率の良い人は、仕事の遅い人にイライラします。
 
それが怒りを感じるほどともなれば、それだけ自分の方が能力が高いことの証明であるとも言えるんです。
 
 
 

5、言葉の表現方法を変えると心が整理される

言葉って言い方を少し変えるだけで、捉え方がまったく変わってきます。
 
「締め切りまであと1時間しかない」
「締め切りまでまだ1時間もある」
 
1時間という事実は変わりませんが、後者の方が余裕がありそうですね。締め切りに間に合いそうに聞こえます。
 
人間の精神状態も一緒で、感情を言葉に変換して、整理してあげると気持ちがラクになります。
 
たとえば、イライラしているときというのは、
 
「自分の方が正しいのになんでわかってくれないんだろう」
「なんでそんなこと言われなきゃいけないんだ」
 
そして、その結果、
 
「どう考えても自分のやり方が正しい!!なんでいつまでも状況が変わらないんだ!あ~もう!!」
 
といった具合でしょうか?
 
これは「自分は正しい」という正義の気持ちがあるため、その怒りのエネルギーは大きく、どんどん膨らみます。
 
そして「自分は正しいエネルギー」がどんどん膨らむにも関わらず「状況は変わらない!!」という全てを無に返すかのような答えにたどり着きます。
 
ただ、これも先ほどの「自分ルール」であり、あなたの主張は「相手の自分ルール外」のことなんです。いわば、相手には理解不能なこと。
 
ならば、感情を言葉に変換し整理してみましょう。
 
「自分の方が正しいのに、状況は変わらない」
「状況は変わらないけど、自分は正しい」
 
なんとなく余裕が生まれませんか?
 
「状況は変わらないんだけど、自分は正しいんです」
 
「自分が正しい」ならば、「なんとかしよう!」という気持ちになってきませんか?
 
会社が、上司が、部下が、いつまでも変わらない。でも自分は正しい。それならばそんなの関係ない!自分の目標に向かって頑張ろう!!
 
とはいうものの、そんなにいすぐには気持ちを切り替えられるわけではないので、イライラするたびに意識し続けることが大事です。
 
 
 

6、怒りは強大なエネルギー源

いままで紹介した方法は、「怒りの感情」を切り替えて鎮める方法です。
 
ただそれがなかなかうまくいかない人もいるでしょう。
 
怒りを鎮めることも大事ですが、結局のところ根本的原因を何とかしなければ、毎日のように怒りを鎮めなければなりません。
 
ならば、「怒りの感情」を「エネルギー」に変えます。
 
「怒り」や「悔しい」という気持ちが大きければ大きいほど、爆発的パワーが生まれます。
 
相手に理解してもらうことは期待できないので、自分が成長するか、新たな解決方法を生み出すしかありません。
 
怒りを解消しようとして相手に向けても、憎しみが増え、ぶつかり合う結果にしかなりません。
怒りを抑えようとして自分を省みても、その場は抑えられますが、根本的原因が解決するわけではありません。
 
怒りをエネルギーに変えるには?を考えることで根本的原因解決へと向かいます。
「くそう!ふざけるな!!」という気持ちがわいたら、エネルギーに変換することで、大きく成長するチャンスです。
 
 

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