人生が不安、やりたいことが見つからない人にオススメ!ホリエモンこと堀江貴文さんの「ゼロ」

手を広げる男性

 

 

ついこの間、元株式会社ライブドア代表取締役、ホリエモンこと堀江貴文さんの著書「ゼロ」を読みました。

 

2013年10月に発売された本書ですが、普段メディアで見せている堀江さんの言葉や行動を裏付けるものは何なのか、その秘密が描かれています。

以前からずっと気にはなってた本ですが、読んでみたらとても共感できる部分と、堀江さんへの理解がより深まる1冊なので紹介します。

 

ホリエモンという人物

 

タトゥーだらけの男性

 

ホリエモンこと堀江貴文さんの印象といえば、過激な発言や、何ものをも恐れない行動力と決断力が目につくかと思います。

近鉄バッファローズの買収、ニッポン放送の買収、総選挙立候補、そして証券取引法違反容疑での逮捕。

当時、最も世を騒がせ、波紋を呼び、世の常識といわれる不条理に一石を投じた人物ではないかと思います。

 

しかし、「出る杭はたたかれる」という言葉があるように、そんなドラスティックな行動を繰り返す堀江貴文さんには、賛否両論あり、「金の亡者だ」だの、「人の心をわかっていない」だの、否定的な考えを持つ人も多いみたいです。

しかし僕は、この「ゼロ」を読む前から堀江さんの考え方には共感する部分がすごく多く、合理的かつ、明確で、物事の本質をよく捉えていると、感じていました。

堀江さんの、考え方や行動力、そして決断の早さの源泉はどこにあるのか、どのような人生を歩んだかゆえに、あの考え方に至ったのか。

本書には、そんな堀江貴文という人格を形成する要因が赤裸々に描かれています。

 

堀江貴文とは、ただまっすぐに突き進んできた結果

僕の周りの人にホリエモン知ってる?と聞くと、こんな返答が返ってきました。

「若くしてITで起業し、成功をおさめ、大金持ちで調子に乗って捕まった人」

おそらくワイドショーなどで見かけただけで、堀江さんの言葉や行動の持つ意味を理解しようとしない人はそんなイメージを持つ人もいることでしょう。

しかし、本書に描かれる堀江貴文さんとは、「常に一直線で、強い信念を持ち、自分の目標に向かって突き進み続けた人」

特別裕福な家庭に生まれたわけでもなく、むしろ最悪、両親が起業家の血筋というわけでもなく、そんな中で働くことの意味と真剣に向き合い、人生と向き合い、様々な人間が混在する世の中と向き合い、自分の想いを実現すべく努力し続けた。

 

世の中の空気を換えていくこと

堀江さんとは、世の中の常識、慣習、当たり前、そんな言葉に一人立ち向かい、果敢に戦った人なのだと本書を読んで感じます。

 

堀江さんは、いつもTシャツにジーンズなどラフな格好で、挑発的な物言い。ちなみにベストジーニスト賞を受賞したこともあるほど。

しかし、そんな姿に不満を持つ人が多いのも現実です。

堀江さんが、どんな時もネクタイを締めずラフな格好で、自分のポリシーを曲げなかったのにはわけがあります。

 

誰もが知っている「裸の王様」という物語があります。裸で練り歩く王様に誰も真実を言わず、へつらっている状況。

世の中とはまさにそんな状態。

猛暑の中、スーツにネクタイで出勤、就活をするというのは、誰しもが不満に思っていても、世の中の慣習だからと従っている。

自分の意志ではなく、周りがそうしているから、それが常識だから、そんな思考停止状態が世の中の常識。

「裸の王様」に「王様は裸だ!」と真実をぶつけた子供のように、間違った常識、慣習にとらわれすぎている世の中に一石を投じる堀江さんのゆずれないポリシーであったというわけです。

 

やりたいことがないという若者

近年の若者は、野望がなく欲もないとよく言われています。

「やりたいことが見つからない」、「平和に暮らせればそれでいい」

考え方は人それぞれですが、長い人生で本当にそれでいいのか、本当はやりたいことがあるのに世の中の空気に流されあきらめているだけではないのか、そう感じます。

そんな若者に向けて、堀江さんはこう述べています。

「物事をできない理由から考えるのか、それともできる理由から考えるのか、それだけだ」

 

人間だれしも、欲があります。

「好きな女優さんと付き合いたい」、「海外の景色のいいところで優雅に暮らしたい」、「高級外車に乗って、ドライブしたい」

そのどれもが、実現出来たらうれしいことでしょう。

しかし、多くの人は実現する以前の問題で、「自分にはできっこない」という理由付けをしてしまうという。

どうしたらできるかではない、自分にはできないという前提で物事を考えてしまっている。

 

それでは自分の夢など叶うわけもなく、適当な会社に就職し、毎日ストレスと闘いながら、変化のない毎日を送っていくことになってしまいます。

まずは、できっこないというフィルターを外し、実現するためには何をしたらいいのか考え、そのための一歩を踏み出すこと。

 

ホリエモンの最初の一歩

堀江さんは、大学在学中に起業し、就職をすることなく、大企業を作り上げた天才だと思いがちですが、その堀江さんでさえ、はじめの一歩はごくわずかな一歩であったという。

堀江さんが中学の時に、地元の英語スクールに通い、そこ絵使っていたパソコンの教材システムの書き換えを依頼されたそう。

当時パソコンをいじるのが好きだった堀江少年は、やったこともないシステムの書き換え作業の依頼を、即答で受けました。

しかし、パソコンが好きだとはいえ、本来はプロの業者に頼むような難しく、やったこともない作業。

寝る間も惜しみ、お風呂に入っているときもご飯の時もずっとプログラミングのことを考え試行錯誤し、やり遂げたという。

その報酬が10万円。中学生としては莫大な金額を初めて仕事の報酬として受け取り、働くことの喜びを知ったのが始まりです。

自分の好きなことが誰かの役に立ち、認めてもらい、役に立ち、そして報酬という対価を得ることができる。

「生まれて初めて堀江貴文という存在を認めてもらった気がした」

 

大人であっても、普段生きていて、このように誰かの役に立っている、自分のした行いによって、誰かが喜び笑顔になっている。

そんな感情を忘れてしまった人も多いのではないかと思います。

人間関係や、世間体、給料や休みなどの待遇、そんなところにばかり目が行き、本来自分の生きる喜びや価値が薄れてしまっている人も多いのではないでしょうか。

 

 

近畿大学の卒業式スピーチ

2015年3月20日に行われた近畿大学のスピーチが話題になりましたが、非常にわかりやすく、そして力強く世の中の心理を伝えられていて、素晴らしいなと感じました。

ただ世の中の流れに従って生きているだけでは、これからのグローバル社会では生き残れず、自分で正しい情報をつかみ、情報を発信し、そして今すぐ行動に移すこと。

そして、学生たちへの贈る言葉として、

「未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ」

という言葉で締めくくっています。

このスピーチは学生だけでなく、企業で働いている大人も含めて多くの人に見てもらいたいと思います。

ただこのスピーチを見て、「いいことを言ってるな」と思っても。実際に行動に移す人は、1割にも満たないのではないでしょうか。

本書ではそんな人たちに向けこんな言葉を述べています。

「チャンスについて語るとき、僕はよく昔話の桃太郎を例に挙げる。川で洗濯をしていたおばあさんは、大きな桃に飛びついた奇妙な桃だと怖がらず、洗濯中だと無視もせず、とにもかくにも飛びついた。鬼退治の物語はおばあさんが桃に飛びつくところからはじまるのだ。

そしてチャンスとはあらゆる人の前に流れてくる。大きな桃じゃないかもしれない。葉っぱ一枚のこともあるだろう。それでも目の前に流れてきたチャンスに躊躇なく飛びつくことができるか。そこが問題なのである。

 

堀江さんは挑戦を支えるノリの良さが大事だと述べている。

先ほどのプログラミングの依頼もそう、近畿大学のスピーチを聞いて動き出すかどうかもそう、おばあさんが桃に飛ぶついたのもそう。

これだと思う場面で、「やるぞ!」という選択をできるかどうか。

たとえ大きな選択でなくとも、大きなチャンスでなくとも、「やるぞ!」という挑戦の選択を積み重ねられるかどうかが、成功者と傍観者を分ける大きな違いです。

 

自分のことだと受け止めるかどうか

 

わが子を抱える女性

 

「ゼロ」に描かれていること、近畿大学でのスピーチで述べられていたこと、どんなに素晴らしい言葉に触れても自分事として、受け止めるかどうかです。

本、映画、テレビ、なんでもいいですが、人は情報を手にするとそれだけで自分が成長できた気になってしまいます。

「ゼロ」を読んで、「こんな考えで生きなきゃいけないよ」と職場の後輩に話す人もいるでしょう。

しかし、それは堀江さんの言葉であり、その人が実際に実現し、得た体験に基づく言葉ではありません。

言葉をそのまま伝えたにすぎません。それで満足してしまってはどんな素晴らしい言葉も何の意味も持たないことでしょう。

 

堀江さんがいうように様々な情報に触れることは大事ですが、自分事として受け止め、今の自分に落とし込み、これからの人生に役立ててください。

 

「ゼロ」は日々悶々として、自分の生きる道がなかなか見いだせていない人におすすめです。

周りとなにか考え方が違う、自分は今のままでいいのか、そんな不安の要因とは何なのか、どうしたら晴れるのか、そんな手助けとなる言葉が「ゼロ」には記されています。

 

 

 

 

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