ヘアカラーに潜む危険!染毛剤皮膚障害の怖さとは?

横たわる白人女性

 

このあいだ、毛髪の染毛剤(ヘアカラー)の皮膚障害が相次いでいるというニュースがありましたね。

近年は、黒髪など落ち着いた髪色が流行っているとはいえ、ヘアカラーをしている人も、まだまだ多くいます。

ヘアカラーをしたことがある割合は、20代が最も多くで7割ほど

白髪染めをしたことがある割合は、50が最も多く7割を超えています。

 

僕も学生時代はブリーチをして、金髪に近いくらい明るくしたり、オレンジを入れてみたり、、

雰囲気がガラッと変わって、自分の心の持ちようも少し変わってくるんですよね。

街でそんなヘアカラーをしている若者を見かけると、「あぁー若いなぁー」としみじみ思います。

まあ、いまとなってはいい思い出です。

 

 

今回はそんなヘアカラーや毛髪について少しお話させてください。 

 

そもそもヘアカラーは髪にめっちゃ悪い

 

ヘアカラー フラクタル

 

ヘアカラーって、ドラッグストアとかにもホームカラー用が売ってあったり、美容室でも手軽に染められるし、その危険性があまり認知されていないというか、わかってはいても見ようとされていないですよね。

 

「夏だしちょっと髪明るくしようかなー」

「いつも家で染めてるんだよねー」

 

特になんの違和感もない日常の会話ですが、ヘアカラー剤というのは劇薬です。

ヘアカラーというと、髪の色を絵の具みたいに表面を着色するようなイメージを持っている人もいますが大きな間違いです

どれほど劇薬かというと、それはもう野菜や果物につく虫を殺す「農薬」のおよそ140倍の毒素とも言われています。

 

ヘアカラーとはそれほど強力な毒素をもつ薬剤で、髪の色(メラニンという黒の色素)を脱色しそこに染料を流し込むというもの。

もともと毛髪を構成する色素を脱色(破壊)する訳ですから、それがどれだけ強力で、悪影響なものかわかると思います。

 

それを髪に頭皮にベタベタと塗りつけてるわけですから、身体に悪くないわけがありません。

カラー剤以外にもストレートパーマ剤などもありますが、もうそれはそれは、、、美容師さんが手袋をして施術している意味が分かりますね。

 

※髪の表面を着色するだけの酸性カラー(ヘアマニキュア)というものもあります。

※通常のヘアカラーはアルカリカラーと分類されます。

 

ヘアカラー剤には発がん性物質もふくまれている

 

鋭く見つめる女性

 

ヘアカラー剤には、パラフェニレンジアミンというジアミン系成分が含まれている場合があります。

これらジアミン系成分は、国際がん研究機関から、発がんの危欧険性から注意対象成分だと公表されています。

もちろん、ヘアカラー後すぐに発がんするわけではありません。ヘアカラーは頭皮へ塗布するものなので皮膚や毛穴を通じ、血管へ影響を与える可能性があります。

継続的に使用することにより、将来の発がんリスクを高めてしまう危険性があります。

 

アナフィラキシーショックの危険性

またヘアカラーに含まれるパラフェニレンジアミンには、重篤なアレルギー反応であるアナフィラキシーを引き起こす可能性があると言われています。

 

アナフィラキシーとは・・・

頭皮のかぶれ・炎症・湿疹などの皮膚症状や、呼吸困難などの呼吸器系の症状が、短い時間で一気にあらわれることを意味します

参照 kamimado

 

ヘアカラー剤を塗布したときに、頭皮がピリピリするような痛みが走ったことはありませんか?

あのピリピリこそアレルギー反応です。頭皮が少しピリピリするだけで済むような軽度な人もいれば、耐え難いほどの痛みや、施術後に頭皮がかぶれてしまう重度なアレルギー反応を示す人もいます。

またこれらアレルギー反応は、一度大丈夫だったからと言って今後ずっと大丈夫だとは限りません。

体調やその日の頭皮状態、施術を繰り返すうちに突然発症する可能性も大いにあり得るので注意が必要です。

 

美容師さんは、手につかないように細心の注意を払って技術しています。手がかぶれて、最悪の場合接客できなくなりますからね。

技術者だけでなく、利用する側もそれほどの薬剤を使用しているんだという理解が必要かなと思います。

 

パッチテスト

 薬剤によって合う、合わない、もしくは以前は大丈夫だったのに今回は合わなかった。

そんなこともあり得ます。

薬剤が皮膚に対して、使用して問題ないかどうかを判断する方法としてパッチテストがあります。

使用する薬剤を腕などに塗布し、30分ほど放置後軽くふき取り、48時間放置。そして塗布部の反応をみるというもの。

 

詳しいパッチテストの方法はコチラ

 

ヘアカラーは原則として、毎回の施術ごとにパッチテストを行うようメーカーが定めています。

しかし、美容室としてヘアカラーを楽しみにせっかくご来店いただいたのに、パッチテストを行い、48時間後改めて再来店いただかなければなりません。

それでは、とても商売になりませんので、「アレルギー反応はございませんか?」等、簡単な問診で済ませてしまうところが多いようです。

もし、皮膚が弱く、荒れやすい、かぶれやすい、アレルギーを持っているという方は、ヘアカラー前に申し出ることをお勧めします。

もちろん自宅でのホームカラーは自己責任です。製品にもパッチテストするようにと記載されているので心配な方は実行しましょう。

 

世の中には危険なものがたくさんあります

今回のヘアカラーの件に限らず、

知らず知らずのうちに人体へ悪影響を与えているものは世の中に数多くあります。

おそらく多くの人は、そうだとは認識せず生活していることでしょう。

僕もそうです。

朝起きて口にするもの、身に着けるもの、日々の生活習慣、身体に良いと聞いて毎日行っているコト、

それらすべてが、身体をむしばんでいる可能性もあります。

当たり前すぎて多くの人は気づかないことなんですね。

 

それらを気にして、すべて改善しようとすると物凄い労力と手間と時間がかかることでしょう。

好きでやっているのであればいいでしょうが、健康の為と無理して継続しようとするのは、逆にストレスとなったり生活リズムを崩しかねません。

ヘアカラーは、植物性で頭皮や毛髪にやさしいモノもありますし、ヘアカラーでダメージを受けた頭皮や毛髪は、シャンプーでいたわってあげることも必要です。

まあ、そのとき使っているシャンプー自体がまた更に危険性を含んでいる可能性もあるんですが、、、

 

「口に入れるモノは、無添加のオーガニック食品だけ、朝はスムージーを飲んで健康的!」

などと言いながら、頭には農薬を塗りたくり、逆効果のシャンプーをしている、、、そんな状況にならない様に、当たり前の行動を疑ってみるのも大事であると思います。

 

それではまた!

 

 

 

スポンサードリンク



この記事を読んだ人にオススメの記事

サブコンテンツ

このページの先頭へ