医療漫画を毛嫌いしていた僕がオススメするフラジャイル5巻

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ようやくフラジャイルの5巻が発売されましたね。

ドラマ版もスタートし、フラジャイルという作品も徐々に有名になってきているのではないでしょうか?

 

さて5巻では、胴体の輪切り写真など、肉眼では見ることができない人体の詳細が見られる「CT」や「MRI」で活躍する放射線科のお話です。

現代では、近代医学には欠かせない役目を果たす、放射線科ですが、数十年前はそうとも言えない現状があったようです。

そして、若かりし高柴先生と、新しく赴任してきたばかりの岸先生も登場します。

 

高柴先生の若かりし時代

5巻は、フラジャイル第4巻で宮崎先生と一緒に病理医のセカンドオピニオン外来で登場した、放射線科の高柴先生がメインです。

高柴先生はもう定年まじかですが、同じ放射線科の連中に追い出されてしまいます。

 

高柴先生は、かつて雑用とまで言われていた放射線科を、他の科にも必要とされる存在だと示し、功績をあげてきました。

しかし、まっすぐに放射線科の存在を示そうと、一人でも多くの患者救おうと誠実に働き続けてた結果が、そうさせてしまったのです。

 

岸先生の一言がすごく印象的

そんな、自分のやってきたことは正しかったのか、、振り返る高柴先生に、岸先生は、こう声をかけます。

 

「じゃあ、ただの自己憐憫ですね。」

 

※自己憐憫とは・・・自分で自分をかわいそうと思うこと

 

 

誰にでも悲劇のヒーローを演じたくなることはあります。

なんで自分がこんな目に、、と思ってしまうことはあります。

しかし岸先生は、そんな感情の裏にある、成し遂げた成果、実績、そしてひたむきな姿勢を評価しているのかなと思います。

一見冷たい一言のようですが、岸先生の志の高さと、高柴先生のやってきた偉業を讃える暖かい一言であったなと感じます。

 

 

だからこそ、高柴先生とは、岸先生が唯一「ちゃんとした」敬語を使う相手なんですね。

 

5巻まとめ

5巻では、岸先生の過去の話も出てきて、より岸先生の人間的な部分が表現されていましたね。

第一巻では「強烈な変人だが、極めて優秀だ」、そう言われていましたが、だんだんと岸先生の志の高さが描かれてきて、深い人物像が見えてきましたね。

 

そういえば、4巻での高柴先生との会話の中で、

「こんな男だから一度勤務先も専門も変えざるを得なかったんですよ」

ということを言っていました。

これからの話で、岸先生の性格がどうしてこうなのかとか、病理医を目指そうとしたきっかけなどが描かれていくといいですね。

 

 

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